| sako |
2007-11-02 23:42 |
11月2日12時27分配信 オーマイニュース
出会いの形はさまざま。すれ違うか、電話で話すか、交換日記か。そんな出会いの行く末もさまざま。恋に発展するか、憎しみあうか。
そして、出会いはあらゆるものの源。話をするにしろ、仕事をするにしろ、怒りをぶつけるにしろ、すべて人との出会いがあってこそのものなのだ。
人の生きている時間は、出会いで埋め尽くされているといっても過言ではない。
映画『クローズド・ノート』(監督:行定勲)は、出会いがもたらす不思議で切なく温かい物語。
教師を目指している女子大生の香恵は、新居に引っ越してきた。そこで前の住人の忘れものの中に1冊のノートを見つける。香恵は、いけないことだと知りつつそのノートを開いてしまう。そのノートは、小学校の教師の伊吹という女性の日記だった。教え子との学校での様子が書かれた日記に、香恵は徐々にのめりこ んでいく。
伊吹は正直な自分の言葉をノートにつづっている。伊吹は自分の何気ないひと言が、1人の生徒を不登校にしてしまったかもしれないということを知り、苦悩する。
初めての担任。どんなことでも頑張った子供には「伊吹賞」と書かれた手作りのメダルをプレゼントしている。それぞれの個性を認めて、成長を優しく温かく見守っていこうと考えていたはずなのに、学校に来たくない生徒が出てしまった。
伊吹は、その生徒の「心の力」を信じ待ち続けると日記につづる。子供の繊細な心や、素直な気持ちを伸ばそうとする伊吹の姿に、香恵は心を打たれる。そんな伊吹は、香恵にとって日記の中だけの存在だったが、全く予想だにしていない形で伊吹に出会ってしまうのだった。
この作品には、今の日本を代表する2人の女優が共演している。
香恵役の沢尻エリカは、若々しく溌剌(はつらつ)とした表現で素晴らしい。彼女自身が持つ、とおりの良い声と、凛とした面持ちは、香恵の乙女心を見事に表現している。
伊吹役の竹内結子は、苦悩しながらも子供たちへの愛情と明るさを忘れない優しい存在感を見事に示している。子供たちの笑顔に囲まれてほほ笑む彼女に姿は、出会いが持つ素晴らしさ、そのもののような輝きがある。
圧巻の表現力といえる。
人は、1人では絶対に生きられないものである。出会いが心に栄養を与え、「心の力」を持つことができる。出会うことで、始まる「人生」の時間がある。
『クローズド・ノート』は、出会いが持つ大きな可能性や素晴らしさをあらためて感じさせる素晴らしい映画である。
(記者:若林 順平)
日原址:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071102-00000002-omn-movi
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