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2007-09-28 19:51 |
自然体で挑んだ恋 見知らぬ他人の日記に導かれて運命的な恋をする女子大生を描く、行定勲監督の映画「クローズド・ノート」が、29日から公開される。
主演の沢尻エリカは「どこにでもいる女の子の、どこにでもある出会いの話だからこそ、誰もが共感できる」と話す。(津久井美奈)
引っ越したアパートで、前の住人・伊吹(竹内結子)の日記を見つけた香恵(沢尻)。小学校の新任教師だった伊吹がつづった、学校での日常や恋の悩みに励まされ、日記に呼応するように恋に落ちていく。
原作は、ミステリー作家・雫井脩介の恋愛小説。沢尻は、「日常をリアルに描きつつ、何気なく、作品の世界に引きこんでいく力を持っているのが魅力」と語る。これまで、演じる人物に感情移入することで役を作ってきたが、さりげない物語だからこそ、「私の意思はあえて持たないようにした。自然体を保ち、監督の指示に芝居で返す手法で挑んだ」。
行定監督は、映像へのこだわりから、同じ場面を何回も撮影、フィルムを人一倍使うことで知られる。だがこの作品では、スタッフも俳優も皆、やるべきことを明確に理解し、撮影は順調に進んだという。
それでも、部屋で香恵が日記を読んで想像するシーンが多いため、戸惑うこともあった。「意識していないから独り言になるけど、芝居になると無意識は無理。自然に見せなければならないし、そのトーンで全体も決まってくる」
話し方だけでなく、たたずまいや醸し出す雰囲気など、行定監督とともに模索し、互いが「ぴたっとくる瞬間」を探り合った。
「『あ、これだ』というのは、表現はできないけれど、つまりは『なりきる』ということでしょうか。でも、それは常に作り上げ、日々成長していくもの。役も沢尻エリカという役者もそう」と力を込める。
21歳。ヒロインを演じた2005年の映画「パッチギ!」で新人賞を総なめにし、映画、テレビで人気を集める一方、純真かれんな役柄のイメージとは対照的なクールな発言や言動も話題を呼んでいる。
とりわけ今年は、「ERIKA」名で出したデビューCDがヒットするなど活躍が目覚ましいが、「(ERIKAは)私ではない。私は役者」ときっぱり。
「本業はまだ分からないし、5年後に女優をやっているかどうかも分からないけれど、表現者でいたい」。そのためには、当面は俳優として「幅を広げていろんな役を開拓し、いろいろ経験をしたい。そういう意味で、役には欲深いのかも」と、笑顔をきらめかせて語った。
(2007年9月22日 読売新聞)
日原址:http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/topics/20070922et01.htm
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